どういう仕事なの?
劇団員の仕事内容は多岐にわたりますが、大まかに演技部と制作部という2つの部門に分けることができます。あくまでおおまかな分類なので、実際の仕事内容は、本人の希望も考慮し人それぞれ変わってきます。
- 演技部
- 人形劇の公演
(道具運搬/舞台設営/公演/片づけ)
- 人形劇の創作
(美術プラン作成/脚本作成/人形・装置製作/稽古)
- 劇団活動
(企画創造会議/運営会議/営業活動)
- 制作部
- 「制作部」は人形を作る部署ではありません。
簡単にいえば「営業部」です。
- 人形劇の普及活動
(各種会議/プレゼンテーション/営業活動/宣材作成)
- 制作活動
(公演作品プロデュース/スケジュール調整/対外交渉)
- 劇団活動
(企画創造会議/運営会議/制作会議)
人形劇団というと人形劇の公演ばかりしているイメージがありますが、実際は上記のように、公演活動とそれを支えるさまざまな仕事をしています。
人形劇団京芸の特徴
人形劇団京芸は個性とやる気を尊重します。例えば新作の決定に関しても、誰にでも作品提案の機会があり、意志があれば、美術や脚本といった経験も積んでいけます。
芝居の特徴としては、アンサンブルを重視したドラマ性あふれる題材を、時に豪快に時にこまやかに演じるところがあげられます。
文化庁芸術祭優秀賞を受賞した「モモ」や、日本人形劇大賞受賞作品である「ちいさくなったパパ」や「魔女のたまご」など、単なる「子ども向け」ではないひとくせもふたくせもある芝居を、個性あふれる役者陣が演じています。
また、つげくわえ氏(くわえ・ぱぺっとシアター)、北村直樹氏(ひつじのカンパニー)、吉田貴志氏(ヨシダ人形劇)、くどうたくと氏(人形劇屋たくたく堂)など、今の人形劇・児童劇界で活躍する人材を多数輩出しているのも特徴です。
ちょっと現実的なこと
正直なところ、給料は高くありません。ですが、厚生年金・各種保険完備の有限会社で、稽古場に隣接した寮もあります。
20人を越える劇団員の構成は、若手からベテランまでとバラエティに富み、人形劇を極めたい人にとって、やりがいのある仕事場であることは約束します。
稽古場見学のすすめ
ここまで読んで、人形劇という仕事にいっそう興味を持った方、とりあえず一度稽古場見学にいらしてみてはいかがでしょうか?百聞は一見にしかずの言葉どおり、実際の劇団のようすがうかがえるいい機会だと思います。
くわしい日時などは、相談に応じますので、どうぞご連絡ください。